川崎市多摩区の医療法人社団神天会 登戸内科・脳神経クリニックの専門外来について

風邪を診ることができるホームドクターとして
脳神経にかかわる難しい病気の専門医として、
動脈硬化にかかわる病気の人を
マネジメントする医師として、
チーム医療で あなたと、家族の健康を守ること
それが、クリニックの使命です。

専門外来について

当院では、平成26年4月より、連携病院より招致した専門医による「脳卒中予防」の専門外来を行っております。

専門外来受診日
脳卒中予防外来 水曜日 午前9時から12時30分まで

▲top

脳卒中予防外来

登戸内科・脳神経クリニックでは、病診連携により日本脳神経血管内治療学会の専門医資格を持った担当医を招致の上、脳動脈瘤の診断や治療方針のご相談、経過観察、脳動脈瘤術後のフォローアップなどを行っております。

脳卒中予防外来とは?

脳の血管(動脈)が、こぶや風船のようにふくらんでくる病気を脳動脈瘤と呼びます。
これが血圧に耐えきれずに破裂し、出血を起こすのがくも膜下出血です。
そのため、未破裂脳動脈瘤と呼ばれることもあります。
生まれつき血管の弱い部分が血圧によってふくらみ脳動脈瘤となるケースが多く見られますが原因は様々で、脳動脈の動脈硬化、脳動脈への細菌感染、頭部外傷などが原因となる場合もあります。

脳動脈瘤について

通常では、無自覚、無症状で進行する場合がほとんどですが、まれに肥大した脳動脈瘤によって動眼神経が圧迫されて眼瞼下垂(まぶたが垂れ下がる)などの症状が現れることがあります。
この様に無自覚・無症状で進行するので、普段元気な方がある日突然脳動脈瘤破裂を起こし、くも膜下出血に至ることも決して珍しくありません。
脳動脈瘤が破裂すると、頭部に激しい衝撃を受けた状態となり、酷い頭痛や嘔吐、痙攣、意識混濁など症状が現れます。
進行が進むと手足のまひ、言語障害(ろれつが回らなくなる)などが現れ、更に進行すると記憶障害や認知症、行動障害(歩けない、布団から起き上がれない)といった重篤な状態に至ることもあります。
症状など疑わしいと思われる方は、お早目に当院「脳卒中予防外来」までご相談下さい。

脳梗塞、脳出血について

脳卒中には、脳の血管の障害の起こり方によって、脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の血管が破れる脳出血やくも膜下出血、脳動静脈奇形の破裂による出血、脳腫瘍による出血、一過性の脳の循環障害など様々な種類があります。
特に、脳梗塞は脳卒中全体の約75%を占めているとされています。
脳ドックや、他の疾患で実施された頭部MRIで偶然発見された脳梗塞、脳出血などございましたらお早目に当院「脳卒中予防外来」までご相談下さい。

脳動脈狭窄、頚動脈狭窄について

脳動脈や脳に血液を送る頸動脈の動脈硬化が進行することで、内部に向かう血管の壁が隆起し、血流の通り道が狭くなった状態を脳・頸動脈狭窄と呼びます。
この動脈狭窄は、進行すると将来的に脳梗塞を引き起こす危険性が高くなります。
血栓予防剤やコレステロールを下げるお薬で動脈硬化の進行を予防したり、程度によっては動脈硬化の部分を手術で剥離することが望ましい場合もあります。
脳ドックやその他検診の際、頭部MRI、頭部・頚部MRA、頚動脈エコーなどで、動脈の狭窄(動脈が細くなっている状態)が指摘された方はお早目に当院「脳卒中予防外来」までご相談下さい。

▲top

脳卒中予防外来Q&A

当院院長と川崎市立 多摩病院、副院長の長島先生が、脳卒中予防外来について対談致しました。
患者さま側の目線で、院長がご質問致しております。

Q

脳ドックで「動脈瘤がある」と診断された場合はどうすればいいですか?

1日、2日で破裂することはないですが、ストレスなども破裂のリスクにつながるので、1カ月~2カ月ほどのスパンで考えた方がよいでしょう。
脳動脈瘤が破裂してクモ膜下出血が起こる割合は年間1%程度であり、また、治療方法についても、開頭治療や頭部血管内治療だけではありません。血圧管理などによって危険因子を避けて『経過観察』をするという第三の選択肢もあります。

Q

すぐにでも破裂するのでは・・と心配される方も多いですが。

脳動脈瘤の治療はクモ膜下出血の予防、また、頚動脈の血管狭窄(細くなった血管)の治療は脳梗塞の予防となります。専門医が「まだ手術する必要はない」と判断した場合は、第三の治療が重要となります。脳動脈瘤や頚動脈狭窄は生活習慣病により悪化するので、高血圧症、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病を治療することで手術をしなくてよい状態を保つことができます。患者さまの生活習慣をよく知っている地域のクリニックでの治療が最も適していると言えます。

Q

クリニックの役割について教えて下さい。

生活習慣病の治療は、まだ脳卒中を起こしていない人の予防となります。 定期的な頭部MRI、頭部MRAや頚動脈エコーなどの検査で、動脈瘤や血管狭窄が悪くなっていないかどうかを調べる必要があります。
連携している多摩病院には「医療相談センター」があり、看護師やソーシャルワーカーなど約20名の医療連携専門スタッフがおります。
急性期を多摩病院で預かり、後遺症がある場合には、回復期リハビリテーション病院へスムーズに移れるよう「脳卒中地域連携パス」という患者さまの病状を正確に伝える新たな方式も取り入れています。さらに地域で在宅療養となり、リハビリテーションが必要な場合は、専門スタッフに相談することも可能です。生活環境を整え、再発予防を担うのが地域クリニックの役割と言えるのではないでしょうか。

Q

クリニックと専門病院の連携について教えて下さい。

エコー画像や手術のビデオなど様々な情報をサーバーに集め、地域クリニックの医師がインターネット経由で情報共有できるようなシステムの導入が計画されています。実現すれば、総合病院と地域クリニックでの医療連携として究極の形とも言えまるでしょう。
また、そう遠くない将来には地域クリニックの電子カルテ画面から直接、多摩病院へ予約を入れられる時代がくるかもしれません。

Q

チーム医療が求められる脳卒中の治療体制はどのようになっていますか?

脳動脈瘤に関しては、患者さまの負担が少ない血管内治療が増えており、開頭と肩を並べるくらいの数になってきました。多摩病院は脳血管内治療学会に認定された指導医もおり、クオリティの高い医療のご提供が可能です。
脳卒中の急性期医療には、医師や看護師だけでなく多職種によるチーム医療が必要で、多摩病院には医療連携専門スタッフがいることが強みでもあります。

Q

今は様々な治療の選択肢がありますが、保険は適用されますか?

頚動脈狭窄に使用されるステント(新型人工血管)も今は保険が適用できるようになりました。
動脈瘤でも大きさや場所によって保険が使えるケースとそうでない場合があり、できるだけ保険適用できるように心がけています。いずれの治療法でも高額医療費控除の対象になるケースが多く、具体的には15万~20万円程度の自己負担になることが多いようです。
手術後の入院期間は2~3週間ほどです。

Q

今後の総合病院と地域クリニックの役割について教えて下さい。

脳卒中になっていない脳動脈瘤や頚動脈狭窄の方、あるいは脳卒中を発症して再発予防が必要な方ともに、生活習慣病の治療が重要となります。食事療法や運動療法、疲労やストレスなど生活に密着した細かいことを把握して、継続することも大切で、さらに、風邪や膀胱炎などの病気になった時、歯科治療や内視鏡検査などを受ける時など、脳卒中予防薬や生活習慣病治療薬との薬の飲み合わせなど、きめ細かい対応が必要となります。
すなわち、継続的な生活習慣病の治療はクリニックにふさわしい診療と考えられます。
これに対し、総合病院の専門医は、急を要する脳卒中急性期の入院治療や血管内治療などの高度な治療に専念すべきであろうと考えます。
医療連携によって総合病院と地域クリニックの役割分担を明確にすることで、差別化されたより良い医療を提供することが理想です。

▲top