多くの領域の専門外来を設置しました。多彩な経験と専門的知識のある医師を招聘しました。
専門外来 | 診療時間 |
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デバイス補助療法外来 | 火曜日 9時から12時30分 |
ボツリヌス治療外来 | 火曜日 14時から18時30分 |
不随意運動外来 | 火曜日 14時から18時30分 |
物忘れ外来 | 月曜日 9時から12時30分 14時から18時30分 |
頭痛外来 | 金曜日 9時から12時30分 14時から18時30分 |
禁煙外来 | 休止中 |
AGA外来 | 土曜日 9時から12時30分 |
スギ花粉症外来 | 土曜日 9時から12時30分 |
脳卒中予防外来 | 水曜日 9時から12時30分 |
生活習慣病外来 | 土曜日 9時から12時30分 |
睡眠時無呼吸症候群外来 | 土曜日 9時から12時30分 |
パーキンソン病診療では、デバイス補助療法(Device Aided Therapy;DAT)という治療法があります。抗パーキンソン病薬をどのように調節しても、動けなくなる時間、この時間に動けないと生活が成り立たない、といった症状があります。この症状をウェアリングオフ現象といいます。この現象を解消するための治療法がデバイス補助療法(DAT療法)です。
DBS | LCIG |
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デバイス補助療法には、脳深部刺激(Deep Brain Stimulation;DBS)療法とLドパ持続経腸療法(レボドパ・カルビドパ配合経腸用液;levodopa-carbidopa intestinal gel;LCIG療法)があり、両療法とも手術療法後に外来診療で治療を継続できます。
DBS療法は、装置の調節と抗パーキンソン病薬の調整が可能な医療機関で治療されています。また、LCIG療法は家族の協力が必要で、家族と共に装置の操作を熟知したスタッフによる在宅管理が必要となります。クリニックでは訪問看護ステーションと連携して治療継続が可能です。
ボツリヌス治療の適応疾患は、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頚、上・下肢の痙縮及び小児脳性麻痺による尖足です。ボツリヌス治療は外来通院で継続が可能で、認可を受けた専門医が治療を実施します。適応疾患の診断を受けた患者様だけでなく、「もしかして」と思う患者様は、是非、ご相談下さい。
自分の意思とは関係なく頭や手足が勝手に動く症状を不随意運動と言います。不随意運動には、振戦、舞踏運動、アテトーゼ、ヘミバリスムス、ミオクローヌス、ジスキネジアやジストニアなどがあり、実際に専門の医師が、その動きを見ることが重要です。字を書こうとすると手がふるえる場合は本態性振戦のことがありますが、詳しい検査を実施して診断します。ふるえの代表的な病気にパーキンソン病があり、大脳皮質基底核変性症やハンチントン病などを鑑別する必要があります。
認知症を主な症状とする病気の総称を認知症性疾患と言います。ひとつの病気を表しているわけではなく、いろいろな病気が含まれています。
その他にも、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症あるいは前頭側頭型認知症といった難しい病気があり、適切な診断が必要です。特に、進行性核上性麻痺や大脳皮質基底核変性症は指定難病と言われる病気で医療費助成制度があります。指定難病の適切な診断の基に医療費助成制度の申請が可能です。
頭痛は、脳や頭部の病気の症状として出てくる頭痛(二次性頭痛)と隠れた脳の病気がなく頭痛を繰り返す慢性的な頭痛(一次性頭痛)の2つに大きく分けられます。
一次性頭痛 | 二次性頭痛 |
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他に原因となる疾患が見つからず起こる | 他の疾患が原因となり起こる |
二次性頭痛は、くも膜下出血、脳腫瘍あるいは脳出血と言った緊急性のある病気が多く、二次性頭痛の判断が可能な医師の診察が必要となります。一次性頭痛は、片頭痛、群発頭痛や緊張型頭痛などに分類され、頭痛の性状や頻度により、また、片頭痛の閃輝暗点(せんきあんてん)のように付随する症状により診断され治療されます。「たかが頭痛」と思わないで、是非、相談して下さい。
禁煙外来は、喫煙をやめたい方を支援するための外来です。喫煙は、ニコチン依存症という薬物依存症の一つです。禁煙補助薬により、この薬物依存症を治療します。喫煙をやめたい方はご相談下さい。
※休止中
AGAは、Androgenetic Alopeciaの略称で、男性型脱毛症のことを言います。成人男性にみられる脱毛症の一つです。AGAを発症した場合は、薄毛は進行することがほとんどです。しかし、治療により改善する方がいらっしゃいます。心配な方は是非、ご相談下さい。
スギ花粉症に対する治療薬があります。スギ花粉舌下錠(シダキュアR)という治療薬で、このお薬は、研修を受け登録された医師が処方しなければなりません。このお薬を処方することができる登録医がいます。
花粉症は生活習慣を見直すことで軽減することができます。是非、ご相談下さい。
登戸内科・脳神経クリニックでは、病診連携により日本脳神経血管内治療学会の専門医資格を持った担当医を招致の上、脳動脈瘤の診断や治療方針のご相談、経過観察、脳動脈瘤術後のフォローアップなどを行っております。
脳の血管(動脈)が、こぶや風船のようにふくらんでくる病気を脳動脈瘤と呼びます。
これが血圧に耐えきれずに破裂し、出血を起こすのがくも膜下出血です。
そのため、未破裂脳動脈瘤と呼ばれることもあります。
生まれつき血管の弱い部分が血圧によってふくらみ脳動脈瘤となるケースが多く見られますが原因は様々で、脳動脈の動脈硬化、脳動脈への細菌感染、頭部外傷などが原因となる場合もあります。
通常では、無自覚、無症状で進行する場合がほとんどですが、まれに肥大した脳動脈瘤によって動眼神経が圧迫されて眼瞼下垂(まぶたが垂れ下がる)などの症状が現れることがあります。
この様に無自覚・無症状で進行するので、普段元気な方がある日突然脳動脈瘤破裂を起こし、くも膜下出血に至ることも決して珍しくありません。
脳動脈瘤が破裂すると、頭部に激しい衝撃を受けた状態となり、酷い頭痛や嘔吐、痙攣、意識混濁など症状が現れます。
進行が進むと手足のまひ、言語障害(ろれつが回らなくなる)などが現れ、更に進行すると記憶障害や認知症、行動障害(歩けない、布団から起き上がれない)といった重篤な状態に至ることもあります。
症状など疑わしいと思われる方は、お早目に当院「脳卒中予防外来」までご相談下さい。
脳卒中には、脳の血管の障害の起こり方によって、脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の血管が破れる脳出血やくも膜下出血、脳動静脈奇形の破裂による出血、脳腫瘍による出血、一過性の脳の循環障害など様々な種類があります。
特に、脳梗塞は脳卒中全体の約75%を占めているとされています。
脳ドックや、他の疾患で実施された頭部MRIで偶然発見された脳梗塞、脳出血などございましたらお早目に当院「脳卒中予防外来」までご相談下さい。
脳動脈や脳に血液を送る頸動脈の動脈硬化が進行することで、内部に向かう血管の壁が隆起し、血流の通り道が狭くなった状態を脳・頸動脈狭窄と呼びます。
この動脈狭窄は、進行すると将来的に脳梗塞を引き起こす危険性が高くなります。
血栓予防剤やコレステロールを下げるお薬で動脈硬化の進行を予防したり、程度によっては動脈硬化の部分を手術で剥離することが望ましい場合もあります。
脳ドックやその他検診の際、頭部MRI、頭部・頚部MRA、頚動脈エコーなどで、動脈の狭窄(動脈が細くなっている状態)が指摘された方はお早目に当院「脳卒中予防外来」までご相談下さい。
当院院長と川崎市立 多摩病院、副院長の長島先生が、脳卒中予防外来について対談致しました。
患者さま側の目線で、院長がご質問致しております。
Q
脳ドックで「動脈瘤がある」と診断された場合はどうすればいいですか?
Q
すぐにでも破裂するのでは・・と心配される方も多いですが。
Q
クリニックの役割について教えて下さい。
Q
クリニックと専門病院の連携について教えて下さい。
Q
チーム医療が求められる脳卒中の治療体制はどのようになっていますか?
Q
今は様々な治療の選択肢がありますが、保険は適用されますか?
Q
今後の総合病院と地域クリニックの役割について教えて下さい。
高血圧とは血圧が高い状態が続くことを指します。高血圧と診断され、降圧薬などによる治療が必要になるのは、病院の診察室で測った血圧値が上の血圧が140mmHgまたは下の血圧が90mmHg以上の場合です。家庭では診察室よりリラックスしているため、家庭血圧の場合は高血圧の基準は、上の血圧が135mmHg、または下の血圧が85mmHg以上です。
高血圧が続くことにより、血管の壁に圧力が掛り、その結果血管を傷めて次第に血管が硬くなり動脈硬化へとつながります。
高血圧の原因は特定されていませんが、遺伝的要因と食生活(塩分の高い食事)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、または運動不足や精神的なストレスなどの環境的要因が重なって引き起こされると考えられております。
高血圧、動脈硬化は自覚症状がなく進行し、心臓病や脳卒中の引き金となるため、疑わしいと思われる方は、お早めに当院「生活習慣病外来」までご相談下さい。
血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が多い為に引き起こされる疾患です。これら余分な脂質は、動脈の壁にくっついて血管を硬く狭くしていずれ動脈硬化を引き起こします。
コレステロールには善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)があり、善玉コレステロールは細胞内や血管内の余分な脂質を肝臓に戻す働きがある為、悪玉コレステロールを減らすことに役立っています。
高脂血症の主な原因は食生活(塩分の高い食事)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、運動不足が考えられます。
疑わしいと思われる方は、お早めに当院「生活習慣病外来」までご相談下さい。
血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。
人体は、たくさんの細胞から成り立っていますが、この細胞が働く為のエネルギー源がブドウ糖です。
膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが、血液中のブドウ糖を細胞の中に取り入れる役割を果たしていますが、このインスリンの量が不足したり、働きが悪くなったりすると、ブドウ糖が細胞内に取り込まれなくなり、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなってしまうのです。
血糖が高いということは、体の細胞にエネルギーであるブドウ糖が十分に補給されず、そのため全身の細胞の働きが悪くなります。
のどが渇く、尿が多い、傷が治りにくい、感染症にかかりやすい、疲れやすい、集中できないなどの症状が表れます。
また、重度の場合には昏睡状態(糖尿病性アシドージス)に陥り生命に危険が及ぶ事もあります。
1型糖尿病(先天性) | 自己免疫疾患やウイルスなどの原因によって、膵臓機能に支障をきたし発症します。 |
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2型糖尿病(後天性) | 加齢と遺伝的要因と食生活(塩分の高い食事)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、または運動不足や精神的なストレスなどの環境的要因が重なり発症します。 |
糖尿病の重要な重症度判定の検査となる、ヘモグロビンA1cを迅速に検査できる装置を揃えました。その他の血液検査についてもお気軽にご相談下さい。
登戸内科・脳神経クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の診断や治療方針のご相談、経過観察、CPAP(シーパップ:経鼻的持続陽圧呼吸療法)などを行っております。
仕事中眠くて仕方がない、重要な会議の時にウトウトしてしまう、朝起きたら頭が重いなどの症状はありませんか。これらの症状は睡眠時無呼吸症候群によるものがあります。
睡眠時無呼吸症候群は眠り出すと呼吸が止まってしまう病気です。呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下するため、眼が覚めて再び呼吸し始めますが、眠り出すとまた止まってしまいます。これを一晩中繰り返すため、深い眠りがまったくとれなくなり、日中に強い眠気が出現します。酸素濃度が下がるため。これを補うために心臓の働きが強まり高血圧となります。酸素濃度の低下により動脈硬化も進み、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。さらに睡眠不足によるストレスにより、血糖値やコレステロール値が高くなり、さまざまな生活習慣病やメタボリック・シンドロームが引き起こされます。
ひどいイビキ、睡眠中の呼吸停止がある場合には速やかに専門の医療機関で検査・治療を受けることが大切です。
当院では、携帯用睡眠時無呼吸検査装置を使用し、自宅での自然な睡眠データを収集し、治療につなげていきます。
主な原因である肥満に、顎が小さいことや扁桃(へんとう)肥大なども加わって、睡眠中にのどの空気の通り道(上気道)は狭くなり、さらにはふさがってしまいます。その際、いびきの症状は必ず起こります。
良質な睡眠がとれないために目覚めが悪く、昼間に強烈な眠気やだるさが生じ、集中力が低下します。
Q
どのような検査をするのか?
重症度の高い方には、睡眠中の気道の閉塞を防ぐ治療法(CPAP:シーパップ)を行います。これは、就寝時に鼻に装着したマスクに圧を加えた空気を送り込むもので、安全で長期効果も優れています。耳鼻咽喉科の手術が適している方もいます。